−福島交通編−
  
         
 
Episode-1 いよいよ始まった都内のPB-車の移籍
 
ここのところ恒例化している未収録車の紹介。今回も1台、ご紹介したい車両があります。棚倉所属の626号で、型式はPB-RM360GAN。東急バスからやってきました。福交では少数派の日デ車ですが、中型の中古は品薄なので、歓迎されている模様です。車両表をいただいた6月初めから取材をした7月初めの間に移籍したようで、都内ではいよいよPB-の廃車が始まったことに驚きました。
   
         
         
   
Episode-2 今はなき本宮営業所と旧塗色のMR410
 
ひと昔前まで三菱車オンリーだった福交。1970年代にはMR410が大量増備されました。「バスラマ」創刊当初、『おくのほそ道ローカルバスの旅』という連載を持っていた加藤は、91年の春、残りわずかとなった旧塗色のMR410に郡山駅から本宮駅入口まで揺られました。この路線も本宮営業所もすでに廃止されてしまいましたが、懐かしい本宮のMR410が鈴木文彦さんのアルバムにありました。
 
         
         
 
Episode-3 バス駅となった湯野駅 電車ありし日の姿
 
おくのほそ道の旅は91年の初夏、福島市内を抜けて飯坂温泉に至ります。摺上川を挟んだ温泉街の対岸には当時、四半世紀前に廃止された軌道線湯野駅の駅舎がバス待合所として残り、線路跡は回転場として使われていました。歴史編の編集のためにお借りした社史に、軌道線が生きていたころの湯野駅の写真を発見。「バスラマ」bVをお持ちの方は、81頁の写真と比べてみてください。
   
         
         
   
Episode-4 梅雨空の下で印象的だった山城のあじさい
 
巻末紀行は磐城の伝統と伝説を訪ねる旅。石川町では「鉱物の町」としての歴史を学び、パワースポットの山城の神社を訪ねました。参拝後、長い石段の参道を下れば、どこまでも続くあじさいの花。梅雨空の下の旅だっただけに、その鮮やかさがとても印象的でした。“花より団子”とばかり、食べ物の写真が多い紀行編のメイキング。たまには、モノクロの紙面では伝えられない花の色を。
       

  
−奈良交通編−
         
 
Episode-1 春は新車の季節? 再び未収録の車両から
 
前号の「朝日バス」では、車両編未収録の新型エルガを表紙にしました。しかし年度末の新車購入は全国共通の習慣。今号でも撮影取材時、車両諸元表にない車両を何台か見かけました。写真の991もそんな1台。奈良貸切営業所のリフトつきガーラで、同社のリフトバスとしては初のいすゞ、初のJBUSモデルです。このほか、葛城営業所では普通の路線色で1扉のポンチョ989を目撃しました。
   
         
         
   
Episode-2 かつて観光路線等で見られた貸切転用車
 
水色とマルーンの復刻カラーバスが走る「奈良・西の京・斑鳩ライン」。ひと昔前には貸切転用のセミデッカーが活躍していました。奈良交通では当時、観光路線や郊外幹線に貸切転用車を使用。写真のRVには「八木−五条」のサボが見えます。スケルトンバス導入とともに採用された朱・ライトグリーン・青のカラー。RVには厚化粧ですが、カラーページで紹介できなかったので選びました。
 
         
         
 
Episode-3 終点は平原、洞川温泉、中庵住も取材
 「終点の構図」は
下市町の才谷。1日たった2往復のバスに乗車しました。町内には平原という終点もあり、訪問して右の写真を撮影。町役場では双方の資料を集め、見比べた上で才谷に決めました。下市町を縦断する本線のほうはその先、天川村へ。村内には洞川温泉と中庵住という終点があります。こちらは『バスマガジン』vol.78の連載「終点の情景を求めて」で紹介しますのでお楽しみに!
   
         
         
   
Episode-4 「柿の葉寿し」で締めくくった奈良の桜めぐり
 
巻末紀行は山の辺の“さくらみち”。日程は2ヵ月前に決めましたが、桜はバッチリ満開でした。花見と言えば酒。奈良名物「柿の葉寿し」をつまみにしようと決めていました。ところが、京急線の「崎陽軒シウマイ」ぐらい、近鉄線各駅にあると思ったのが誤算。初日の天理駅や桜井駅では手に入りません。2日目、道の駅大宇陀でようやく発見。「千年桜」を見上げて頬張り、旅を締めくくりました。
       
  
−朝日バス編−
         
 
Episode-1 校了3日前入稿した新型エルガの表紙写真
 
今回の車両編は2016年2月1日現在の車両諸元表をもとに作成。2月下旬から車両撮影を開始しました。ところが、朝日自動車の菖蒲営業所に伺うと「もうすぐ新型エルガが入るのに残念!」とのこと。そこで、同車を表紙に載せることに決めました。次号の「奈良交通」取材から戻り、駆けつけて撮影。タイヤ・ホイールからライトべゼルまで磨き上げてくださった担当ドライバーさんに感謝です。
   
         
         
   
Episode-2 春先に続々と新車が入る朝日グループ
 
新車が入ったのは朝日自動車だけではありません。春先は各社で車両の代替が行われる時期です。BJ地元の茨城急行自動車ではエルガミオを2台、国際十王交通ではレインボーU(写真)を5台、諸元表にはないピカピカの新車を見かけました。玉突きで関越交通にも動きがあり、セレガRの1105は日光交通へ。移籍整備中で車両編の写真が撮れませんでしたが、紀行編P64の車両です。
 
         
         
 
Episode-3 懐かしい北越谷駅前の東武色の茨急バス
 朝日グループのバス事業者の中で、もともと路線バスを運行していたのは3社だけです。茨城急行自動車はその1社。越谷で生まれ育った加藤は、幼いころから北越谷駅前でずっと見てきました。今回、歴史編用として鈴木文彦さんからお借りした写真の中に、なんとも懐かしい北越谷駅前のカットがありました。バスも街並みもいまは大きく様変わりしており、もはやまったく面影はありません。
   
         
         
   
Episode-4 水辺の表情を楽しみ利根川をさかのぼる
 紀行編は中川のほとりの吉川駅から利根川水系をさかのぼる旅。同じ東武系の「東武バス・東野バス」の旅とトーンを揃えました。水辺には古くから人々の生活があり、旧月夜野町には縄文時代の遺跡も。
社会科見学で訪れる子どもたちが多いのか、遺跡を一望する高台にノート型の解説板がありました。月夜野という地名にライターの谷口礼子さんは、縄文の村の月夜を想像していました。
       

  
−越後交通編−
         
 
Episode-1 栃尾営業所の片隅に「急行」のマグネット
 越後交通の特徴のひとつが、長岡駅と郡部の町を結ぶ急行バスの
運行。1980年代、前面に「急行」と掲げた当時最新の車両たちは、とてもカッコ良く見えたものです。時は流れ、その多くが急行とは名ばかりの実質各停便となり、使用車両も他路線と共用化されました。今回、栃尾営業所の片隅に懐かしい「急行」のマグネットを発見。古参車両に貼り付け、写真を撮らせていただきました。
   
         
         
   
Episode-2 “ハイライトカラー”だった1970年代の急行
 
さかのぼって1970年代、急行バスには“ハイライトカラー”が採用されていました。いち早く冷房車が投入され、観光タイプのライトべゼルやエアサスを装備したものもあり、高速車から転用されたトップドア車も活躍しました。国鉄のローカル電車の本数は少なく、急行バスは中越の生活を担う花形路線だったのです。そんな古き良き時代の急行バスの写真を1枚、鈴木文彦さんのアルバムから。
 
         
         
 
Episode-3 電車線が健在だった1960年代の記録
 さらにさかのぼって19
60年代、越後交通には2つの電車線がありました。“ちょうてつ”と呼ばれた旧長岡鉄道の長岡線、“とちてつ”と呼ばれた旧栃尾電鉄の栃尾線です。1970年代に入るといずれも廃止され、ここにもまた急行バスが運行されました。半世紀近い歳月を経た今、その記録は失われつつありますが、本社での打ち合わせ中、栃尾線の貴重なカラー写真を見せていただきました。
   
         
         
   
Episode-4 民家の庭先に見つけた長岡線のレール
 それら2つの電車線と国鉄魚沼線。薄れゆく鉄路の軌跡をたどったのが
、今回の巻末紀行です。JR寺泊駅近くには、今にも電車がやってきそう廃線跡が残り、“鉄子”でもある谷口礼子さんのテンションはマックスに達しました。もちろん、いつものBJ紀行編同様、へぎそば、油揚げ、紅ずわいがになど中越の味も満載。そして、なんといっても米どころ、酒とご飯の旨さがとびきりでした。
       


 
−東武バス・東野バス編−
  
         
 
Episode-1 富士ボディの宝庫だった東武バス
 長年にわたりバスボディの製造を行ってきた富士重工伊勢崎製作所。
地元事業者の東武では、富士ボディのバスが多数活躍してきました。しかし、製造終了からはや12年。さすがに東武の富士ボディも少なくなりました。路線バスでは、エルガノンステップシャーシに富士ボディを載せた全国的には少数派の車両が最後の活躍。誌面に掲載できなかった銀枠窓タイプをここで紹介します。
   
         
         
   
Episode-2 残りわずか! 三菱+富士ボディの後ろ姿
 
「あれ、前号の京都バス版と同じタイトル?」と思われるかもしれませんが、今号は日野車ではなく三菱車です。東野交通は、東武グループとしては珍しく三菱車を採用している事業者。同時に、東武グループらしく富士ボディを好んで架装してきた事業者です。現存する三菱+富士ボディは路線バスにわずか3台。最終モデルとなった1997年式KC-MP217Mを右後方からご覧ください。
 
         
         
 
Episode-3 中川畔の集落に残る獅子舞の伝統
 
巻末紀行は「初夏の川辺の街歩き」。東武バスと東野バスで、江戸川、中川、荒川、那珂川の川辺を結びました。街歩き企画のときはいつも雨天延期とするのですが、今回は雨天決行。理由は中川のほとり、戸ヶ崎集落で3日間行われる獅子舞の見物をコースに組み込んだためです。同じ中川沿いの越谷で育った加藤は、農村時代を偲ばせるこの伝統行事をぜひ見てみたかったのです。
   
         
         
   
Episode-4 那珂川畔では座禅体験と天然鮎の昼食
 
一方、栃木県側ではさくら市と那珂川町を散策。地元のお年寄りと朝湯に浸かり、水路に鯉が泳ぐ城下町の風情を味わい、曹洞宗の古刹で座禅に挑戦しました。この座禅は、前号の永平寺でうっかり「修行がしてみたい」と口にしてしまった谷口礼子さんへのプレゼントです。那珂川といえば天然鮎のメッカ。というわけで、修行明けの清らかな身に、鮎とビールを振る舞わせていただきました。
       
 
−京都バス・京福バス編−
         
 
Episode-1 鶯色に「道」 永平寺特急の初代エアロバス
 福井の旅の始まりは、初代エアロバスでした。このモデルが製造されていたのは1992年まで。さすがに、現役
の車両を見かける機会は減りました。乗車することなど、もうないだろうと思っていたので、出会えた喜びはひとしお。その乗り心地をしっかり楽しみました。鶯色のボディに、福井出身の書家、吉川壽一氏による「道」の文字。巻頭カラーでご紹介できなかった永平寺特急のデザインです。
   
         
         
   
Episode-2 残りわずか! 日野+富士ボディの後ろ姿
 
一方、京都バスの車両といえば、ひと昔前までは富士ボディオンリーというイメージ。けれどここ10年ほど、京都を訪れるたびにJバスボディが増えていき、気がつけば、烏丸口で富士ボディの京都バスを見かけなくなりました。今回、資料をいただくと、その数わずか20台。うち6台は、烏丸口にはやってこない山仕様の短尺車でした。いまや貴重な日野+富士、HU3KMCAの右後面をご覧ください。
 
         
         
 
Episode-3 福井で取材した海辺の終点・小丹生
 
グループ2社を一冊にまとめる場合、「終点の構図」は両社を取材。土地の魅力や本全体のバランスを考慮し、どちらかに絞っています。掲載した京都バスの「岩倉実相院」に対し、京福バスでは「小丹生」を訪問。まだ福井に来てまもない、元東急バスのノンステップバスをカメラに収めました。近くには名勝「弁慶の洗濯岩」などもある魅力的な集落で、どちらを選ぶべきか最後まで悩みました。
   
         
         
   
Episode-4 出町柳から110分! 銀世界の広河原へ
 
さらにもう1ヵ所、京都バスでは「広河原」終点も訪れました。といっても、これはBJ「終点の構図」用ではなく、バスマガジンに連載中の「終点の情景を求めて」のためのロケハン&走行写真撮影のためです。この日の近畿地方は不安定な気圧配置で、花背峠より北はなごり雪。終点もまた、思いもよらぬ銀世界でした。5月に再訪してバス散歩を楽しみ、バスマガジンvol.73に掲載する予定です。
       
  
−都営バス編−
         
 
Episode-1 取材期間中に廃車されたH代CNGバス
 1年に3〜4冊の新刊をつくっていますので、時にはちょうど新車導入のタイミングにあたることがあります。今回もまさにそう。臨海車庫には5台のZ代いすゞLVが入り、H代CNGバスのナンバーがすでに外されていました。本局からいただいた資料には籍があったので、カメラに収めた
R-H106CNGバスは中古車としての活躍機会も少ないので、おそらくこれが彼の最後の1枚になるでしょう。

   
         
         
   
Episode-2 覚えていますか? 先々代の貸切カラー
 
貸切車は現在、2006年式のいすゞガーラが5台のみ。神宮の杜にイチョウ、隅田川の流れにサクラを散らしたデザインで活躍中です。先代のカラーは緑から黄色に色づくイチョウ、先々代はグレーとクリームに赤帯でした。貸切車とは思えない地味なカラーの先々代。しかし、営業所ごとに異なる豊富な車種は魅力でした。品川車庫の日野RU、1983年式の写真を鈴木文彦さんからお借りしました。
 
         
         
 
Episode-3 昭和町車庫が担当したトロリー104系統
 
巻末紀行は明治・大正・昭和の余韻を探す旅。高度経済成長を支えた都電・トロリーバスの痕跡も訪ねました。明治通り沿い、荒川区民センターの建つ場所は、トロリーバス
昭和町車庫の跡地。池袋駅〜亀戸駅・浅草雷門間の103・104系統を担当し、架線電圧の異なる踏切通過のため、エンジンを搭載した300・350形が配置されていました。堀船町を行くシーンは本局からお借りした写真です。
   
         
         
   
Episode-4 都電6000形を追いかけた40年前の思い出
 
現存する都電荒川線は〈27番〉三ノ輪橋〜赤羽間と〈32番〉荒川車庫前〜早稲田間を合わせた路線。あらかわ遊園には、懐かしい系統板をつけた6152号が保存されています。7000形の車体更新と7500形のワンマン化改造による車両不足を補い、フル回転で働く6000形を追いかけた中学時代の加藤。そんな思い出を20歳年下の都電ファン、谷口礼子さんに熱く語りながら、記念撮影しました。
       
  
−京王バス・西東京バス編−
         
 
Episode-1 “多摩の水辺”には「新選組」あり!
 多摩川水系の大小の流れに沿って、水辺の散歩を楽しんだ紀行編。その随所で「新選組」の名が聞かれました。閉館間際に駆け込んだ日野宿本陣。家長の佐藤彦五郎は天然理心流・近藤周助の門下生で、土方歳三や山南敬助らもこの屋敷に出入りしたとか。実は歴女でもあるライターの谷口礼子さんは興味津々。本業の役者として、沖田総司あたりを演じるところ、ちょっと見てみたいです。

   
         
         
   
Episode-2 3種類あった70〜80年代の高速・貸切色
 
京王電鉄は昨年が創業から100年目にあたるメモリアルイヤー。これを記念して、4タイプの復刻カラーをまとった路線バスが登場しました。そのひとつ、2台目ワンロマカラーは、70〜80年代の高速・貸切色。ワンロマに採用された赤のほか、青と緑もありました。鈴木文彦さんからお借りした緑バージョンの高速車。山手通り(今のオペラシティの場所)にあった観光営業所の風景も懐かしいです。
 
         
         
 
Episode-3 氷川車庫で活躍した70年代の三菱車
 
西東京バスは今年、およそ30年ぶりとなる三菱ふそうの一般路線バスを新製。30年前の氷川車庫に停車する三菱MKの写真を同社からお借りし、歴史編に掲載しました。けれど「70年代には三菱車はたくさんあったんだよ」と鈴木さん。奥多摩駅前で発車を待つMRの写真を貸してくださいました。山小屋風の駅舎は、今よりさらにレトロなたたずまい。左端にはおいしそうなそば屋も見えます。
   
         
         
   
Episode-4 取材中に新車登録された2台の三菱MK
 
一方、京王バスでは今年、9年ぶりに日野製の高速バスが登場。車両編の取材を始める直前に納車されました。続いて、西東京バスと同型のMKノンステップバスも2台採用。B31457とD31458ですが、後者は9月3日に登録されたため、9月1日現在で作成した本書には収録できませんでした。スペースの都合で晃華学園のスクールバスのみを掲載した本型式。路線バスはこんな感じです。
       

−九州産交バス編−

  
         
 
Episode-1 これで一人前! 民宿よし田の地魚料理
 今回の紀行編では「あまくさ乗り放題きっぷ」を使い、三角西港と大矢野島、上島、下島をめぐりました。途中、上島の「民宿よし田」に宿泊。食べきれないほどの地魚を味わいました。てっきり地元漁師かと思ったご主人は、なんと北海道出身とのこと。上島と下島を結ぶ新たな橋の工事が始まる数年後、宿をたたむつもりだとか…。「魚大好き!」という方はぜひ、お早めに泊まってみてください。

   
         
         
   
Episode-2 丸目1灯が特徴だった往年の九州産交バス
 
首都圏や関西から来た車両たちが数多く在籍する九州産交バスですが、かつては貸切や長距離用の経年車に中扉を取り付け、ローカル路線で使用していました。種車と改造方法の違いから、さまざまなスタイルが存在していました。また、こうした改造や更新修繕の際、ヘッドライトを丸目1灯に変更。メーカーにかかわらず、お揃いのつぶらな瞳を持つ車両たちは、同社の大きな特徴でした。
 
         
         
 
Episode-3 路線車と色違いだった70〜80年代の貸切車
 恒例のリヤビュー。今回はちょっと趣向が違います。上の写真をお借りした鈴木文彦さんのアルバムから、もう1枚。上記の路線改造を施工中の貸切車を選んでみました。九州産交バスの貸切車は70〜80年代、路線車と同じデザインで、ブルーの部分がローズピンクに塗られていました。映画『男はつらいよ』第12作「私の寅さん」では、とらやの一行を乗せ、このカラーのバスが快走しています。

   
         
         
   
Episode-4 多種多様な現行車両 紹介しきれません!
 
多彩なオリジナル車に各社からの移籍車が加わり、実にバラエティーに富んだ現行車両。車両編を増頁したにもかかわらず、紹介しきれません。たとえば、路線車のサッシの色や側面表示器の位置、貸切車の側窓の開閉枚数やリヤスポイラーの有無等々……。写真もそんな1台です。本型式は元国際興業の黒窓仕様を載せましたが、松橋では元京成バスの銀窓仕様も活躍しています。

−京浜急行バス編−
  
         
 
Episode-1 海辺の社会科見学は海の味覚とともに
 
「海辺の社会科見学」と題した紀行編。市場での“競り”見物に始まり、大森海岸の海苔養殖の記録、古都鎌倉の文学館と古刹、横須賀港に休む米軍と自衛隊の艦船、そして三崎漁港の往時の繁栄ぶりなどを見聞きしました。「食」のほうも、市場の食堂のネギトロ丼&エビフライから、三崎の割烹のマグロ丼まで海の幸づくし。古民家イタリアンの前菜で出されたヒラメのマリネも絶品でした。
   
         
         
   
Episode-2 海水浴と鎌倉駅前の“赤バス”の思い出
 
紀行編を担当する谷口礼子さんは、鎌倉女学院出身。取材中、中学・高校時代の思い出を語ってくれました。加藤は越谷の野良犬でしたが、小学校時代、父の会社の保養所があった材木座に海水浴に来ていました。鎌倉駅前で逗子行きを待つとき、「“赤バス”が来るまで乗らない」と言って、父を困らせたそうです。懐かしい鎌倉駅前の“赤バス”の写真が、鈴木文彦さんのネガにありました。
 
         
         
 
Episode-3 再編が進められたグループの貸切バス
 
“赤バス”は貸切兼用の路線車でしたが、京急電鉄には正規の貸切車も数多く在籍。赤白塗りの京急バスは全国各地で見ることができました。けれど貸切バスを取り巻く環境が変わり、赤白塗りの貸切車の所属は、グループの京急観光バス、東洋観光へと移ったのです。京急観光バスはもともと日本観光興業と称し、赤白塗りになる前はクリームとブラウンのカラーをまとっていました。
   
         
         
   
Episode-4 ついに三崎にも配置されたノンステップバス
 
現在の京急バスは、ツーステップの“赤バス”が姿を消し、ノンステップバスの比率が高まっています。最新モデルでも、右側に固定窓がないのが特徴です。この春、ワンステップバスだけだった三崎営業所に、初めてノンステップバスが配置されました。理由は走行道路の改良? それとも立席乗客の減少? 紀行編取材時、「寂しくなった」と口々に語っていた三崎の人々の顔がよぎりました。
       
 
−西武バス編−
         
 
Episode-1 10年ぶりの西武バスを新たなスタイルで!
 Sシリーズ第2弾は、10年ぶりの発行となる西武バス。10年前、同社には社史がなく、歴史編の鈴木文彦さんはとても苦労されました。が、その功績が認められ、3年後には同社の社史
執筆を任されています。一方、10年前はレイルウェイライターの種村直樹さんが担当した紀行編。今回はシアターキューブリックという劇団で舞台を中心に活躍している、谷口礼子さんが綴ってくれました。
   
         
         
   
Episode-2 電車を挟んで秩父路へつないだバス散歩
 その紀行編では、武蔵野と秩父の秋を満喫。本社の方イチオシの大正レトロな番場商店街も訪ねました。西武鉄道の秩父のテレビCM
で、吉高由里子さんが歩いている街並みです。その秩父でのランチは隠れ家のようなカフェ「PNB-1253」で。地元の食材を生かした「そば粉のガレット」をいただきました。種村さんや富田さんとはひと味違う、女性ライターらなではのコースになったと思います。
 
         
         
 
Episode-3 4頁増頁でも収まりきれない多彩な車両
 10年前に比べ120台も増えた車両数。日デ・UDから三菱ふそうへ、主力車種の過渡期にあたり、バリエーションも多彩になりました。そのため車両編が膨張し、総頁が4頁増に! なおも収まらず、車種ごとの仕様の違いを紹介しきれませんでした。写真は西武総合企画の駿河台大学用特定車S-022。同型式は路線車ともども黒サッシ仕様を掲載し、銀サッシ仕様のほうは割愛しています。
   
         
         
   
Episode-4 所沢と新座だけ異なる? 日デ車のエアコン
 今回、最も手を焼いたのが日デ大型車のエアコンメーカー。
2003年から06年にかけてデンソー製とゼクセル・サーモキング製が混在しており、後者は所沢・新座で採用されたものの、後に転属した車両もあります。お預かりした諸元表に記載されておらず、本社の方が校了直前まで徹底調査してくださいました。右後方写真はUA452KANノンステップバス。新座のゼクセルエアコン搭載車です。
       
 
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